ニューヨークに衝撃を受け東京へ石川県金沢市で生まれ育ち。石川高専の1年次から建築を学び、卒業後は電力会社に入社しました。実は、発電所などの建築物の修繕に携わりながら、夜は建築設計事務所で働いていたんです。というのも、電力会社では残業で電気を使っていると、地域の住民から苦情が出るので、残業をしません。定時が近づくと、そわそわと帰りたがる社員たちを見て、そんな風になりたくないと思っていました。3年で電力会社を退社し、ニューヨークに留学中の友人を頼って、3カ月間遊学したのですが、街の大きさと文化の違いに衝撃を受けました。それが、帰国後に東京で就職活動を始めるきっかけになったのです。東京では設計事務所を経て、新築デザイナーズマンションの設計を手掛けている会社に入社し、内装工事や設計、デザイン性の高い案件を一からみっちり学びました。住宅や店舗、オフィスなど、小規模なものから大規模なものまで、幅広く経験できたことは財産になっています。そして出会ったのがプレステージプランニングでした。働き方改革で家族との時間を大切にできるようにプレステージプランニングに入社してから8年間は、毎日終電で帰宅するほどの忙しさでした。だからといって、仕事はとても楽しく苦痛ではありませんでしたね。“残業が多い=ブラック企業”というイメージがありますが、人それぞれの価値観によると思います。とはいえ、プレステージプランニングでも、3、4年前から、長期的に働ける環境を目指し、働き方改革を実施しています。勤務時間は短くなりましたが、仕事量が減るわけではないので、効率のよい働き方を意識するようになりました。今では、残業時間も月25時間くらいで収まっています。取引先には大手不動産会社が増え、大型マンションや高級マンションを取り扱うようになり、土日は工事ができないことがあります。また、B to Bの場合、打ち合わせは平日の勤務時間内にできるので、働きやすくなったと思います。20代、30代、40代と年齢を重ねると、家族が増えて環境が変わり、プライベートの時間がより多く必要になるものです。働き方改革によって、家族のための予定を調整しやすくなり、この業界では考えられなかった“ゆとり時間”が生まれました。これまでプライベートで使えるような時間がなかったため新鮮です。プライベートと仕事のバランスは重要です。プレステージプランニングは「夜、家族と一緒に食事ができる会社」なのです。多様な経験を積み、スキルを磨ける会社設計施工の業務は、設計業・工事業・工事管理業に大別されます。設計事務所出身の人は、設計はできるけれど、職人の手配や工事の工程を管理したことがないのに対し、工事や施工管理出身の人は、設計の経験がありません。その点、プレステージプランニングでは、設計業でも、施工管理や見積書について学ぶ機会があり、多様な知識と経験を積める魅力があります。リノベーションユニットでは、マンションの案件がメインで、賃貸や中古の物件のリノベーションを不動産会社様からいただきます。名の知れたブランドが多いため、奇抜なもの、尖ったデザインではなく、一般的にこのエリアで売れる、「新築っぽい仕上がり」を求められます。担当者とうまくコミュニケーションをとり、信頼関係を築いて安定して案件をいただける楽しさがある一方、デザイン性のある設計をやってみたい人にとっては、少しジレンマを感じるかもしれませんね。強いチーム力とDX化推進でより働きやすい場所へジレンマはあるものの、プレステージプランニングでは、設計にも施工にも携われ、基本を極めることができます。最新トレンドを取り入れた住宅について学べ、店舗やオフィスも経験でき刺激がありますね。直接、職人さんと会話をしながら、様々な体感ができる、学びの多い職場だと思います。また、働き方改革を進めるうえで、強いチーム力は必須だと思います。自分が「できる業務」と「やらなくてよい業務」を明確にし、自分の作業がおわったら、次の担当者のために的確に情報を共有し、効率的に仕事を進めていかなければなりません。そこで、最近、意欲的に取り組んでいるのが「DX化」です。ある程度、動きが決まっていてシステム化できる部分や無駄が生じている作業を掘り起こし、デジタル化で効率化を図るなど、新しいことに挑戦しています。これまでの様々な経験が今に生きています。一般的に内装施工業では、外回りのことを全く知らない人が多いのですが、建物の見えない部分についての経験や知識がアドバンテージになっています。ですから、新卒の研修では、外回りや建物の構造など、見えない部分についても教育するようにしているんです。基礎を修得しているからこそ応用ができる。そのことを伝えていきたいですね。